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用語集 メンタルヘルス関連
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メンタルヘルスや労務にまつわる用語を分かり易く説明しております。
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アスペルガー症候群
アスペルガー症候群は、広い意味での「自閉症」の1つのタイプです。最初に症例を報告したハンス・アスペルガーというオーストリアの小児科医の名前にちなんでつけられました。アスペルガー症候群は、自閉症の3つの特徴のうち、対人関係の障害と、パターン化した興味や活動、の2つの特徴を有し、コミュニケーションの目立った障害がないとされている障害です。言葉の発達の遅れがないというところが 自閉症と違うところです。知的発達に遅れのある人はほとんどいません。
アスペルガー症候群の人々には、「表情や身振り、声の抑揚、姿勢などが独特」、「親しい友人関係を築けない」、「慣習的な暗黙のルールが分からない」、「会話で、冗談や比喩、皮肉が分からない」、「興味の対象が独特で変わっている(特殊な物の収集癖があるなど)」、といった特徴があります。
このほかに、身体の使い方がぎこちなく「不器用」な場合が多いです。
【出典:e-ヘルスネット】
うつ病
眠れない、食欲がない、一日中気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめないといったことが続いている場合、うつ病の可能性があります。うつ病は、精神的ストレスや身体的ストレスが重なることなど、様々な理由から脳の機能障害が起きている状態です。脳がうまく働いてくれないので、ものの見方が否定的になり、自分がダメな人間だと感じてしまいます。そのため普段なら乗り越えられるストレスも、よりつらく感じられるという、悪循環が起きてきます。
薬による治療とあわせて、認知行動療法も、うつ病に効果が高いことがわかってきています。早めに治療を始めるほど、回復も早いといわれていますので、無理せず早めに専門機関に相談すること、そしてゆっくり休養をとることが大切です。
【出典:みんなのメンタルヘルス】
エクスポージャー療法(曝露法・曝露反応法)
心理用法で「行動療法」とよばれる治療法のひとつです。何らかの恐怖や不安が原因となって不適切な反応(異常な恐怖心など)が出ている状態を改善するために用いられます。
患者の不適切な反応の原因となっている刺激や状態に、患者は段階的に直面していきます。直面する方法は、大きくふたつに分けることができます。イメージを用いて行うものと、現実場面を用いて行うものです。患者は、それらの刺激に向き合うことで、刺激に慣れ、不適切な反応を示さなくなります。
これらの治療は、主にパニック障害やPTSDなどの不安障害や強迫性障害などで用いられています。
【出典:e-ヘルスネット】
解離性障害
私たちの記憶や意識、知覚やアイデンティティ(自我同一性)は本来1つにまとまっています。解離とは、これらの感覚をまとめる能力が一時的に失われた状態です。たとえば、過去の記憶の一部が抜け落ちたり、知覚の一部を感じなくなったり、感情が麻痺するといったことが起こります。ただ、解離状態においては通常は体験されない知覚や行動が新たに出現することもあります。異常行動(とん走そのほか)や、新たな人格の形成(多重人格障害、シャーマニズムなど)は代表的な例です。これらの解離現象は、軽くて一時的なものであれば、健康な人に現れることもあります。
こうした症状が深刻で、日常の生活に支障をきたすような状態を解離性障害といいます。原因としては、ストレスや心的外傷が関係しているといわれます。この心的外傷には様々な種類があります。災害、事故、暴行を受けるなど一過性のものもあれば、性的虐待、長期にわたる監禁状態や戦闘体験など慢性的に何度もくりかえされるものもあります。
そのようなつらい体験によるダメージを避けるため、精神が緊急避難的に機能の一部を停止させることが解離性障害につながると考えられています。
治療では、安心できる環境にすること、家族や周囲の人が病気について理解することがとても大切です。
【出典:みんなのメンタルヘルス】
カウンセリング
カウンセリングは、専門の訓練を受けた専門家(日本の場合は臨床心理士など)が、心理的な問題や悩みを持ち援助の必要がある人(クライアント)に対して、問題解決を支援することです。
カウンセリングと心理療法との違いは、後者が問題の発見から解決方法の提案・実行の支援までを施術者が行うのに対して、前者は問題の発見から解決方法の発見までを自ら行うことを目的としているため、カウンセラーはその行為の援助を行うのみで、何らかの指示や助言のような治療的な指示を行うことがありません。そのために、カウンセリングでは意識的に患者という表現を使わないことが普通です。
その手法として、傾聴や来談者中心療法、認知療法や認知行動療法などがあります。
【出典:e-ヘルスネット】
強迫性障害
強迫性障害(Obsessive-Compulsive Disorder; OCD)は不安障害の一型で、その病態は、強迫観念と強迫行為に特徴づけられます。強迫観念は無意味ないし不適切、侵入的と判断され、無視や抑制しようとしてもこころから離れない思考や衝動およびイメージなどで、強迫行為はおもに強迫観念に伴って高まる不安を緩和および打ち消すための行為で、そのばかばかしさや、過剰であることを自ら認識してやめたいと思いつつも、駆り立てられる様に行う行為です。
具体的には、トイレのたびに「手の汚れ」を強く感じ、それをまき散らす不安から執拗に手洗いを続けたり、泥棒や火事の心配から、外出前に施錠やガス栓の確認を切りがなく繰り返したりします。
フロイトに始まる精神分析の中では、「強迫神経症」として精神分析的・心理学的見地から研究や臨床の対象とされ、精神力動論による成因理解がなされてきました。しかし1960年代以降は神経生物学的観点からの成因や病態の解明が進展し、さらにはSSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)や認知行動療法の有効性が検証されるにつれ、神経症概念の範疇では捉えきれなくなってきました。このため、1980年に改訂されたアメリカ精神医学会の診断基準であるDSM-III において疾患名は「強迫性障害」に変更され、操作的診断基準によって疾患概念が明確化されました。
以後の研究では、とくに精神病理や病因、脳機能、治療など多角的観点から強迫性障害の多様性が注目され、強迫性障害を均一的疾患とみなすことの限界が明白となっています。そのため、DSM-IVでは持続的に症状の不合理性に関する「洞察に乏しいもの」が、WHOが定める診断基準のICD-10では「強迫思考を主とするもの」「強迫行為(強迫儀式)を主とするもの」および「両者が混合するもの」というサブタイプがそれぞれ採用され、治療法選択や予後判定の基準として試行されています。
【出典:みんなのメンタルヘルス】
拒食症・過食症
拒食症とは、太ることへの恐怖があり、十分にやせているのにやせていると思わず、もっとやせようとします。標準体重の85%以下の状態が続いているとしたら、拒食症への注意が必要です。拒食症には食べる量が極端に少ないだけの場合もありますが、むちゃ食いをしたあと激しい後悔に襲われて、のどに指を入れる等の方法により自分で吐く場合があります。手には吐きダコができ、胃酸で歯を傷めることもあります。嘔吐以外にも、下剤や利尿剤を使って体重を減らそうとする場合もあります。食べていないのに行動は活動的、積極的です。
栄養が不十分な状態が続くことで体にも影響が出てきます。女性の場合は生理がこなくなったり、むくみが出たり、低体温になったりします。さらに進行すると、栄養失調から、腎不全や低血糖、不整脈や感染症といった重大な合併症を起こすこともあります。
過食症とは、過食症には、次のような特徴があります。
・短時間に大量に食べる(おもに家族のいないときや夜中など)
・食べ始めるとやめられない
・むちゃ食いしては自分で吐く、あるいは下剤・利尿剤などで排出する
・食べすぎたことを後悔して落ち込む
拒食症のようにやせているわけではなく、体重は標準くらいのことが多いようです。また活動性が低下し、人と会いたくなくなって、ひきこもりのようになることもあります。
【出典:こころもメンテしよう】
抗うつ薬
抗うつ薬は、脳の中のセロトニンやノルアドレナリンといった物質に対する働きを持ち、治療薬としてうつ病に主として使われますが、パニック障害などにも治療効果を持っています。抗うつ薬には様々な種類があり、昔は三環系抗うつ薬と呼ばれるタイプが主でした。しかし、「口がかわく、便秘、尿が出づらい、目がかすむ、ふらつく、眠気がする」といった副作用が強いので、最近はSSRIやSNRIといった副作用の少ない抗うつ薬が主流になっています。少なくなったとは言え、SSRIでは吐き気、SNRIでは尿閉といった副作用が起こる場合があります。
抗うつ薬は、のみ始めてすぐには効果が現れず、しばらく服用を続けていると徐々に効果が現れるという特徴があります。一方、副作用は、一般にのみ始めから現れ、やがて治まっていきます。のみはじめは、「効かないのに、副作用ばかり出る」といったことが起こりえます。薬に関する心配事がある時にはきちんと担当の医師に話して、どうするのがよいか相談しましょう。
また、例えば、糖尿病の患者さんが、「甘い物が好きだから、甘い物を食べながら治療を受けたい」と考え、生活習慣を変えずに糖尿病の薬を服用しても効果は期待できません。同じように、うつ病も過度のストレスがかかった状態のままでは、せっかく抗うつ薬をのみ始めても十分な効果は期待できません。治療効果がしっかり現れるには、これまで一人で抱えてきた負担をいったん軽くして、十分な心の休息をとることが大切です。
抗うつ薬には、悪くなった状態を良くする効果と、良くなった状態を維持する効果があります。この効果を利用して、初めてうつ病になった方で、職場などに復帰した後もおよそ半年間は薬の服用を続けていただくのが一般的です。すでに、うつ病の再発を何回か繰り返した患者さんや、まだ症状が残っている患者さん、重症のうつ病と診断された患者さんでは、1~3年にわたって治療を継続する場合があります。
抗うつ薬の維持療法をどのくらい続けるかについて、医師と十分に相談していただくことが重要です。
【出典:e-ヘルスネット】
摂食障害
摂食障害には食事をほとんどとらなくなってしまう拒食症、極端に大量に食べてしまう過食症があります。拒食症では、食事量が減る、低カロリーのものしか食べないことから体重が極端に減る、やせて生理がこなくなるといった症状があります。過食症は、いったん食べ始めるとやめられない、むちゃ食いしては吐く、食べすぎたことを後悔し、憂うつになるなどの症状がみられます。拒食症から、過食症になることもあります。
「やせたい」という強い思いがあるため、本人はなかなか治療したがりません。しかし、低栄養から様々な体の不調につながり、死に至ることもある病気ですから、治療の重要性を伝えることが必要です。摂食障害は、様々なストレスが要因となっていることも多く、周囲の人の理解やサポートがとても大切です。
【出典:みんなのメンタルヘルス】
抑うつ状態
「憂うつである」「気分が落ち込んでいる」などと表現される症状を抑うつ気分といいます。抑うつ状態とは抑うつ気分が強い状態です。うつ状態という用語のほうが日常生活でよく用いられますが、精神医学では抑うつ状態という用語を用いることが多いようです。このようなうつ状態がある程度以上、重症である時、うつ病と呼んでいます。
【出典:みんなのメンタルヘルス】
産業医
事業場において、労働者が健康で快適な作業環境のもとで仕事が行えるよう、専門的立場から指導・助言を行う医師のことをいいます。産業医学の実践者として産業保健の理念や労働衛生に関する専門的知識に精通し労働者の健康障害を予防するのみならず、心身の健康を保持増進することを目指した活動を遂行する任務を有しています。
常時50人以上の労働者が働いている事業所は、必ず産業医を置くこととされています(安衛法第13条、安衛令第5条、安衛則第13条第1項・2項)。
【出典:e-ヘルスネット】
自殺対策基本法
自殺の防止と自殺者の親族等への支援の充実を目的として制定された法律。2006年6月21日に公布、10月28日に施行されました。この背景には、2000年以降自殺者数が毎年約3万人を超えている(警察庁統計資料による)現状があります。
基本理念として、自殺対策が社会的な取り組みとして実施されなければならないこと、国や地方公共団体、医療機関などの各団体が密接に連携しなければならないことなどを掲げています。また、対策の実施には国や自治体が責務を負うこと、未遂者や自死遺児への支援、自殺対策に取り組む民間団体の支援、自殺総合対策会議の設置と政府による施策の報告義務などが定められています。平成19年6月には、この基本法に基づいて政府が推進すべき自殺対策の指針を示した「自殺総合対策大綱」が策定されました。
法制化には、自殺に取り組む市民団体が中心となって短期間に10万人もの署名を集めた署名運動や、「議員有志の会」による要望書提出と国会での説明が大きな役割を果たしました。
【出典:e-ヘルスネット】
自殺の危険因子
脳卒中の危険因子が高血圧であったり、肺がんの危険因子が喫煙であるように、自殺にも自殺を生じやすくするような危険因子があります。
自殺の危険因子として知られているものには以下のようなものがあります。
・自殺をしようという意思(自殺念慮)をもっている。死ぬことを考えている(「死ぬことができるなら」、「死んでしまいたい」:希死念虜)。
・過去に自らを傷つけたことがある(手首を切る、大量に薬を摂取するなど)。
・過去に自殺未遂をしたことがある。
・自らの健康状態を省みない行動(違法薬物の摂取、アルコールの過剰摂取、危険行為、治療不遵守など)
・精神疾患にかかっている。
・がんなどの進行性の病気にかかっている。慢性疾患や慢性の疼痛をかかえている。
・最近、親しい人を失った(死別、離別、別居、離婚、失恋など)
・最近、仕事を失った。
・最近、経済的に破綻をした。
・相談相手や助けてくれる人がなく、孤立をしている。
・自殺手段を手に入れやすい環境にある(薬物等の薬品や毒物、火器など)を手に入れやすい。
・自殺に関する情報にさらされる(報道機関による過剰な自殺報道、報道やインターネットで自殺手段が詳しく紹介されるなど)。
【出典:厚生労働省ホームページ】
自助グループ
自助グループとは、アルコールの問題や薬物依存の問題、病的賭博、摂食障害、ひきこもりの問題などを抱えた人たちが同じ問題を抱えた人と自発的に、当事者の意志でつながり、結びついた集団のことをいいます。
一人で自分の問題から脱却することはむずかしいですが、グループメンバーと体験を共有し、分かちあい、自分の抱える問題や悩みをしっかりと直視して自分を変化させていくことができます。
問題別に様々な自助グループがあります。アルコール・薬物依存症の自助グループ、摂食障害自助グループ、ひきこもり自助グループ、アダルト・チルドレン自助グループなどです。 身近な居住地に利用したい自助グループがあるかどうかの情報は市区町村、保健所、精神保健福祉センターにお問い合わせください。
【出典:みんなのメンタルヘルス】
自閉症
自閉症とは脳の情報処理の機能が混乱している、生まれながらの脳障害です。
自閉症は、知的障害やその他の発達障害、てんかんなどを伴って生じる場合が多いですが、単独で生じる場合もあります。 今日まで自閉症の原因は解明されていません。
脳のどの部分にどんな障害があるのか解っていません。
・生後2歳半くらいまでにあきらかになる一種の「発達障害」です。外見からは一目では解りにくい障害です。
・人とコミュニケーションすることに障害があります。言葉については、実際に話すことの可能な人でも、その言い回しやイントネーションに特有なパターンがある人や、実用的に使えない人が多くいます。また、言葉をまったく話せない人達もいます。
・また、社会的な関係を理解することが難しく、仲間と協調して遊べなかったり、友達関係を築く能力が損なわれたり、相手の気持ちや感情を理解できなかったりします。
基本的な特性として、以下のようなものがあります。
a.社会性の発達のつまづき
b.コミュニケーションの発達のつまづき
c.想像力につまづき(興味が限られる)
d.感覚過敏がある人が多い
e.知的な遅れのある人も無い人もいます。
【出典:厚生労働省ホームページ】
自律訓練法
自己暗示によって体の筋肉の緊張を解きほぐし、中枢神経や脳の機能を調整して本来の健康な状態へ心身を整えることを目的とした訓練法です。1932年にドイツの精神科医シュルツによって体系化され、心療内科における代表的な治療法として広く使われています。疲労回復やストレスをやわらげるなどの効果があります。
自律訓練法の原則は、(1)できるだけ静かな場所で楽な姿勢をとる、(2)「言語公式」と呼ばれる言葉を頭の中でゆっくり反復する、(3)さりげない集中(受身的集中)を行う、などが挙げられます。リラックスした状態で目を閉じ、言語公式(安定感<気持ちが落ち着いている>、重量感<手足が重い>など)を、決められた順序に従って段階的に心の中で繰り返すことで自己催眠状態に入ります。
この訓練法は目的に応じて使用され、広く心身症、神経症、ストレス解消、精神統一などに効果があります。
自律訓練法を終了する際は、手足の屈伸など決められた終了動作を必ずする必要があります。終了動作を行わないと、脱力感や、不快感が体に残ってしまう場合があります。
【出典:e-ヘルスネット】
自律神経失調症
自律神経失調症は、自律神経がストレスによって正常に機能しないことによって起こるさまざまな症状の総称です。
神経は「中枢神経」(脳と脊髄)と体中に張り巡らされている「末梢神経」に分けられます。
末梢神経は意思によって身体の各部を動かす「体性神経」と意思に関係なく刺激に反応して身体の機能を調整する「自律神経」に分けられます。暑いときに手で仰ぐのは体性神経、汗が出るのは自律神経の働きです。
この自律神経は、交感神経と副交感神経という逆の働きをする2つに分かれています。交感神経は身体を活発に動かすときに働き、副交感神経は身体を休めるときに働きます。
これらが互いにバランスを取りながら身体の状態を調節していますが、このバランスが崩れることがあり、その原因として、不規則な生活によって自律神経が興奮し続けたり、ストレスによる刺激、更年期におけるホルモンの乱れ(更年期障害)、先天的要因などが挙げられます。
全身的症状としてだるい、眠れない、疲れがとれないなど、器官的症状として頭痛、動機や息切れ、めまい、のぼせ、立ちくらみ、下痢や便秘、冷えなど多岐にわたります。
精神的症状として、情緒不安定、イライラや不安感、うつなどの症状が現れることもあります。
治療法として、ホルモン剤などによる対症療法や睡眠の周期を整える行動療法などがありますが、ストレスのコントロールと生活習慣の改善(規則的な睡眠と食事)が最も大切なことです。
【出典:e-ヘルスネット】
神経伝達物質 セロトニン、ドーパミン
セロトニンとは、必須アミノ酸トリプトファンから生合成される脳内の神経伝達物質のひとつです。視床下部や大脳基底核、延髄の縫線核などに高濃度に分布しています。他の神経伝達物質であるドーパミン(喜び、快楽など)やノルアドレナリン(恐怖、驚きなど)などの情報をコントロールし、精神を安定させる働きがあります。セロトニンが低下すると、これら2つのコントロールが不安定になり、バランスを崩すことで、攻撃性が高まったり、不安やうつ、パニック障害などの精神症状を引き起こすといわれています。 近年、セロトニンの低下の原因に、女性ホルモンの分泌の減少が関係していることが判明し、更年期障害と関わりがあることが知られるようになりました。
ドーパミンとは、神経伝達物質の一つで、カテコールアミンと呼ばれる種類に属します。アミノ酸のチロシンから酵素の働きによって合成されます。ドーパミンが働く主な神経経路には黒質線条体路、中脳辺縁系路、中脳皮質路の3つがあります。黒質線条体路はパーキンソン病と関連し、中脳辺縁系路と中脳皮質路は統合失調症と関連するとされています。アルコールを飲むことによって快く感じるのは脳内の報酬系と呼ばれる神経系が活性化するためと考えられますが、この報酬系ではドーパミンが中心的な役割を果たしています。アルコール、麻薬、覚せい剤などの依存を形成する薬物の多くはドーパミンを活発にする作用があり、そのために報酬系が活性化するので、これらの薬物を使用すると快感をもたらすと考えられます。
【出典:e-ヘルスネット】
心療内科
心療内科とは緊張やストレスなどの心理的な影響が原因で起こる身体の疾患(心身症)を従来の身体的な治療のみならず、併せて心理面での治療やケアを行うことを目的とした心身医学を母体とする診療科です。
生活習慣病・ストレス関連疾患・緩和ケア・更年期障害など医療の求められるものに、心理的な要素が大きくなってきたことを踏まえて、今まで切り捨てられて来た心理的、社会的なアプローチを加えた新しい医療モデルとして発展してきました。
心身医学はドイツにおいて精神科を母体として発展して来ましたが、日本では内科医・小児科医を中心として発展して来た経緯があるため内科を標榜していますが、内科領域外の心身症を対象とする診療科が無いために領域外の診療も行っているのが現状です。また、精神科へ行くことへの抵抗感から心療内科が利用されているという現実もあります。
このため、診療する病名は過敏性腸症候群・潰瘍性大腸炎・機能性胃腸炎などの内科疾患からがん患者の緩和ケア、腹痛・頭痛・腰痛・顔面痛などの慢性疼痛、ストレスが関与する虚血性心疾患や動悸、肥満症、偏頭痛、めまいなど多岐にわたります。
【出典:e-ヘルスネット】
睡眠障害
睡眠に関連した多様な病気を、まとめて睡眠障害と呼びます。睡眠障害のなかで最も多いのが、不眠症です。不眠症とは、その人の健康を維持するために必要な睡眠時間が、量的あるいは質的に低下し、そのために社会生活に支障をきたしたり、自覚的にも悩んでいる状態をいいます。過眠症とは、日中に過剰な眠気がおきる状態をさします。仕事や学習など日常生活に支障をきたすような場合には、病的と考えられます。睡眠時随伴症は、睡眠中におきるねぼけ行動をさします。
【出典:e-ヘルスネット】
ストレス
外部からの刺激によって、身体に生じた反応を意味しています。もともと物理学の言葉で、外部からの刺激に対する力(応力)をさしていました。アメリカの生物学者ウオルター・ B・キャノンが生理学に応用し、カナダの医学者のハンス・セリエがさらに研究を進めて「ストレス学説」を唱えたのが、今の「ストレス」の始まりと言われています。
ストレスの原因となる外的刺激をストレッサーと言い、これを含めてストレスと表現されることもあります。ストレッサーには、暑さ寒さや有害物質など物理的・化学的なもの、病気や飢え・睡眠不足などの生理的なもの、職場や家庭におおける不安・緊張・恐怖・怒りなど心理的・社会的なものなどがあります。人間では特に心理的・社会的ストレスが大きいとされています。
ストレスが生じると、体内ではそれを解消しようとする防御反応が働きます。対処法はそれぞれ異なりますが、同じストレッサーでも受け止める人によって「よいストレス」になるか「悪いストレス」になるかが大きく異なります。ストレッサーを制御できた場合は適応という様態をとりますが、うまく制御が出来なかった場合には、不適応を起こして身体にさまざまな影響が現れます。身体面での不適応の表れとして、心身症としての消化性潰瘍や高血圧、気管支喘息など、精神面においては不安や抑うつ、錯乱状態などの様々な反応性精神障害を引き起こします。外傷後ストレス障害(PTSD)や急性ストレス反応などもそういった不適応反応の1つです。
【出典:e-ヘルスネット】
ストレスマネジメント
ストレスは、日常的にどんな方でも受けるものです。しかし、中にはストレスによって様々な症状がでたり、疲れてしまったりするときがあります。そのように、身体や心に悪影響を起こすストレスに対し、どのように対処しどのように付き合っていくかを考えることを、ストレスマネジメントと呼びます。ストレスマネジメントでは、ストレスがかかったときの対処法(コーピング)やストレスに対する認知の変容を中心に指導をしていきます。
【出典:e-ヘルスネット】
生活習慣病
食事や運動、喫煙、飲酒、ストレスなどの生活習慣が深く関与して発症する疾患の総称です。以前は「成人病」と呼ばれていましたが、成人であっても生活習慣の改善により予防できることから、1996年に当時の厚生省が「生活習慣病」と改称することを提唱しました。日本人の三大死因であるがん、脳血管疾患、心疾患、および脳血管疾患や心疾患の危険因子となる動脈硬化症、糖尿病、高血圧症、脂質異常症などはいずれも生活習慣病です。
19世紀まで人類の健康上の課題は感染症の克服でしたが、この課題がほぼ解決した先進諸国では20世紀以降、疾病構造が大きく様変わりし、生活習慣病が主たる死亡原因となっています。
2000年には、厚生労働省により生活習慣病の1次予防に重点を置いた「健康日本21」が策定され、9分野について数値目標を定め、国民健康づくり運動が推進されています。2008年には新たに、内臓脂肪蓄積を基盤とした複合リスク病態であるメタボリックシンドロームおよびその予備群を2015年までに25%減少する目標が追加され、より強力な生活習慣病撲滅対策として特定健診・特定保健指導にその成果が求められています。
【出典:e-ヘルスネット】
精神科・精神神経科
精神科とは、医療機関においてこころの病気を専門に診る科目の一つです。
「精神科」、「精神神経科」と名前は違いますが、実質的にやっていることは同じです。どれかが書いてある場合や、併記してある場合は、こころの病気を専門に診る医療機関です。
精神科など、こころの病気を診る病院では薬物療法や面談、各種の心理療法(カウンセリング)を行うのが一般的です。薬の処方は医師が行いますが、心理療法については、カウンセラーが担当することもあります。
ほかにも、同じような病状の方のグループで話しあいをする集団精神療法、家族を交えて話しあいをする家族療法、仲間と一緒にレクリエーションや創作活動を行う作業療法など様々な治療法があります。また、こうした治療法を組み合わせたプログラムを提供するデイ・ケアとよばれる外来施設を持っている医療機関もあります。
症状が重くて外来治療では効果があがらないとき、十分な休養が必要なとき、自殺などの危険があるときには、入院治療が必要になります。
こころの病気を診る病院では、ほとんどの場合はうつ病や統合失調症や神経症など幅広く診療しています。その一方、子どもや思春期の若者を得意としている医師、アルコール依存症やてんかん、発達障害等、特定の分野を専門とする医師もいます。
医療スタッフに関しては、生活支援の調整などを行う精神保健福祉士、話を聞きながら心理的なサポートをするカウンセラーなど、専門スタッフがいるかどうかも異なります。
また、精神科といっても、入院設備がなく外来診療のみの精神科診療所(クリニック)、内科や外科など多くの診療科がある中で精神科の診療もしている一般病院(総合病院)、精神科の診療をおもにしており、入院設備もある精神科病院があり、一般病院(総合病院)の場合は入院ができるところと外来診療のみのところがあります。
病気の状況に応じて医療機関を選ぶことが大切ですので、専門分野や治療プログラムなど、電話で問い合わせるとよいでしょう。
【出典:こころもメンテしよう】
精神科救急医療体制整備事業
1995年、国は、一部の都道府県が運営していた精神科救急ベッド確保事業のうち、一定の条件を満たす事業に国庫補助を行うこととしました。これが、精神科救急体制整備事業です。
一定の条件とは、都道府県をいくつかの圏域に分けて、各圏域に1か所は夜間・休日の精神科救急病院を待機させること(精神科救急病院は知事があらかじめ指定)、当番病院は精神保健指定医と入院ベッドを確保すること、この事業の円滑な運用のために、関係者による連絡調整委員会を設置することなどです。後に、電話相談窓口である精神科救急情報センターを設置することや、患者の移送制度を活用すること、外来診療のみの初期救急施設を設置することなどが追加されました。
この事業は、2002年までに全都道府県に普及したことになっており、2008年度には国と都道府県から年間総額34億円(人口100万人あたり約2800万円)の公費が補助され、救急スタッフとベッドの確保料に充てられています。
2008年度からは、精神科救急病院は、常時対応型病院と輪番病院、それに合併症対応型病院に3類型化されたほか、診療所にも、一次救急輪番制や救急病院への指定医当直支援などの役割が要請されています。日本精神科救急学会は、「精神科救急医療ガイドライン」を出版するなど、精神科救急体制整備事業の均質化と水準向上を図るための提言をしています。
【出典:e-ヘルスネット】
精神科救急情報センター
国と都道府県からの補助金を受けて実施されている精神科救急医療体制整備事業の中で、入り口の電話相談を担当する窓口です。
精神科救急に関するあらゆる相談を受け付け、緊急性を判断して、精神科救急担当病院への受診を指示するほか、当座どうすべきかの助言を提供するのが、ほんらいの役割です。
精神保健福祉士や心理技術者、看護師など精神科専門職員が常時対応できることなど、いくつかの条件を満たせば、精神科救急情報センターとして国に認可され、運営補助金が支給されますが、認可されているのは全体の半数ていどの都道府県です。
また、認可されていても、情報センターの設置場所や受け付け時間帯は都道府県によって異なります。電話番号を一般に公開していないところもありますが、消防や警察には公開していますから、精神科救急とわかれば、最終的にはつながるはずです。
【出典:e-ヘルスネット】
精神科救急入院科病棟
2002年、診療報酬表に掲載された精神科専門病棟。技術料としての診療報酬の上では、1996年に新設された精神科急性期治療病棟をしのぐという意味で、「スーパー救急病棟」と呼ばれ、精神科で最も高い医療費(2008年4月現在、1日定額約34,000円、精神療法などは別料金)が設定されています。その代わりに、病棟専従医師が入院患者16人に1人以上、精神保健指定医が病院全体で5人以上いること、看護師がこの病棟の入院患者10人に常時1人以上配属されていること、病棟専従の精神保健福祉士が2人以上配属されていること、個室が病床数の半数以上を占めることなど、現在の精神科の中では高規格の施設基準を満たさなければなりません。
また、運用面においても、精神科救急医療体制整備事業に参加していること、年間の入院患者の6割以上が非自発入院(任意入院でない入院)であること、4割以上が新規入院患者(3ヶ月以内に精神科への入院歴がない患者)であること、6割以上が3ヶ月以内に自宅退院すること、などの条件が課されています。
こうした厳しい条件のために、この病棟を認可された病院は限られており(2009年6月末現在59病院)、1か所もない県が17か所あります。この高規格の病棟が、身体科の三次救命センターのように全国的に整備されれば、精神科救急医療にとどまらず、わが国の精神科医療全体のレベルアップにつながるものと期待されています。
【出典:e-ヘルスネット】
精神保健福祉センター
精神保健福祉センタ-は、「精神保健の向上及び精神障害者の福祉の増進を図るため」に設置された相談機関です。
各都道府県・政令指定都市ごとに1か所ずつあります(東京都は3か所)。「こころの健康センター」などと呼ばれている場合もあります。センターでは、こころの健康についての相談、精神科医療についての相談、社会復帰についての相談、アルコール・薬物依存症の家族の相談、ひきこもりなど思春期・青年期問題の相談、認知症高齢者相談など精神保健福祉全般にわたる相談をおこなっています。電話や面接(事前に予約が必要です)で相談できます。
センターの規模によって異なりますが、医師、看護師、保健師、精神保健福祉士、臨床心理技術者、作業療法士などの専門職がいます。
このほか、センターによって、デイケア、家族会の運営など各種の事業を行っていますが、センターによって事業内容が異なります。直接電話するか、ホームページなどで情報を確認するとよいでしょう。
【出典:みんなのメンタルヘルス】
双極性障害(躁うつ病)
双極性障害は、精神疾患の中でも気分障害と分類されている疾患のひとつです。うつ状態だけが起こる病気を「うつ病」といいますが、このうつ病とほとんど同じうつ状態に加え、うつ状態とは対極の躁状態も現れ、これらをくりかえす、慢性の病気です。
昔は「躁うつ病」と呼ばれていましたが、現在では両極端な病状が起こるという意味の「双極性障害」と呼んでいます。なお、躁状態だけの場合もないわけではありませんが、経過の中でうつ状態が出てくる場合も多く、躁状態とうつ状態の両方がある場合とはとくに区別せず、やはり双極性障害と呼びます。
双極性障害は、躁状態の程度によって二つに分類されます。
家庭や仕事に重大な支障をきたし、人生に大きな傷跡を残してしまいかねないため、入院が必要になるほどの激しい状態を「躁状態」といいます。一方、はたから見ても明らかに気分が高揚していて、眠らなくても平気で、ふだんより調子がよく、仕事もはかどるけれど、本人も周囲の人もそれほどは困らない程度の状態を「軽躁状態」といいます。
うつ状態に加え、激しい躁状態が起こる双極性障害を「双極I型障害」といいます。うつ状態に加え、軽躁状態が起こる双極性障害を「双極II型障害」といいます。 双極性障害は、精神疾患の中でも治療法や対処法が比較的整っている病気で、薬でコントロールすれば、それまでと変わらない生活をおくることが十分に可能です。しかし放置していると、何度も躁状態とうつ状態を繰り返し、その間に人間関係、社会的信用、仕事や家庭といった人生の基盤が大きく損なわれてしまうのが、この病気の特徴のひとつでもあります。
このように双極性障害は、うつ状態では死にたくなるなど、症状によって生命の危機をもたらす一方、躁状態ではその行動の結果によって社会的生命を脅かす、重大な疾患であると認識されています。
【出典:みんなのメンタルヘルス】
THP(トータル・ヘルスプロモーション・プラン)
労働安全衛生法第70条の2第1項の規定により定められた「事業場における労働者の健康保持増進のための指針」に基づき、産業医が個々の労働者の健康測定を行い、その結果に基づき、それぞれの専門分野における十分な知識・技能を有するスタッフが運動指導、心理相談、栄養指導、保健指導を行うことです。
【出典:厚生労働省ホームページ】
デイケア・ナイトケア
社会復帰を促進するための治療プログラムです。仲間との交流、ミーティング、スタッフとの相談、ストレスの対処方法などを学ぶ心理教育や絵画、書道、陶芸などの創作活動、音楽、スポーツ、料理、そのほかのレクリエーション、四季折々のイベントなど、それぞれの施設によって工夫したプログラムが行われています。
日中に行うデイ・ケア、夜間に行うナイト・ケア、日中から夜間まで行うデイ・ナイト・ケア、日中3時間程度のショート・ケアがあります。
精神科病院や診療所などの医療機関で行われているものと保健所や精神保健福祉センターでも行われているものがあります。施設によって、対象となる人やプログラムの内容に違いがあります。統合失調症の方を対象に行っているところ、うつ病の方を対象に行っているところ、若い人だけを集めたところやお年寄りだけのところなど、疾患や年齢層を絞り込んでいます。休職中の人を対象に仕事に復帰するための「リワーク・プログラム」を持っているところもあります。
施設によって行っている内容が違うので、行く前に確かめてみましょう。
保健所で行っている場合は費用がかかりませんが、そのほかの場合は利用料がかかります。「自立支援医療」を利用すれば自己負担が少なくなります。
【出典:みんなのメンタルヘルス】
DV(ドメスティック・バイオレンス)
ドメスティック・バイオレンスとは、同居する近親者から受ける暴力行為のことですが、近年、DVと似た構造の恋人同士の暴力行為をデートDVとも呼びます。
身体的虐待(いわゆる暴行)、精神的虐待(罵り・蔑み・脅迫など)、性的虐待、社会的隔離(通信手段を奪う・軟禁)などといった形で行為が現れます。
被害者と加害者に経済的・心理的な劣等感からくる隷属関係、あるいは自己犠牲的な対人関係が出来ており、被害者がDVを受けていることを他言出来なかったり、他者に相談して別居の助言を貰ってもそれが実行出来ないことが被害を大きくすることも多々あります。 信頼していた肉親からDVを受けることによって、大きな心理的なトラウマが形成されてPTSDの症状が現れたり、心的ストレスから精神疾患(人格障害、統合失調症、うつ病、非定型精神病など)を患う危険性があります。
このため、緊急性を要する虐待に対する保護などだけではなく、DV発覚後の家庭環境の改善や被害者のメンタルケアなどを含めた長期間のサポートが必要となります。
近年、公的機関が積極的に介入しないと解決しないケースも増えてきたため、2001年「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律」(DV防止法)が施行され、警察も当事者同士で解決が困難場合は少ないながらも介入するケースが出て来ました。
【出典:e-ヘルスネット】
統合失調症
幻覚や妄想、挙動不審、意欲の欠如などの症状を伴う病気で、本人が病気であることを自覚していません。罹患率も平均100人に1人と高く、思春期から青年期に初発する場合が多いです。精神機能の統合が乱れている状態を指し、以前は「精神分裂病」とも呼ばれていました。
統合失調症は、妄想や幻覚が主体の妄想型、感情や意欲の障害が主体の破瓜(はか)型、興奮と昏迷が主体の緊張型の3つに大きく分類されます。
また、症状は「陽性症状」と「陰性症状」に分けられます。陽性症状には、幻覚や妄想だけではなく、会話や行動にまとまりがなくなったり、突然興奮して叫ぶなどの症状があります。反対に陰性症状には、周囲に無関心になったり、意欲や集中力が落ちるといった症状があります。これらの症状は、周りからは理解が得にくく、怠慢などのさまざまな誤解を受けることがあります。
統合失調症の原因は、一説では脳の神経伝達物質のバランスが崩れて混乱することが関係しているとも言われていますが、今のところ明らかにはなっていません。
治療には個人差がありますが、主に抗精神病薬による薬物療法を行います。抗精神病薬を飲んで妄想や幻聴などが消えたとしても、勝手に飲むのをやめると再発のおそれが出てくるので、継続して治療する事が大切です。その他、精神療法やリハビリテーションなども活用することで日常生活にもどれるようにします。
【出典:e-ヘルスネット】
認知行動療法
近年、様々な心の病に対して、薬物療法だけではなく心理療法(精神療法)の有効性が、信頼すべき医学研究により立証されつつあります。中でも認知行動療法(認知療法)は、うつ病、パニック障害、強迫性障害、統合失調症に対する治療効果が、繰り返し確認されています。
認知行動療法は、ある状況に出くわした時に、私たちが持つ感情と行動が、その状況をどうとらえるか(認知)によって影響を受けることに着目します。例えば、うつ病で起こるとらえ方は、「100点でなければ、60点とれていても0点と同じだ」といった評価や、「Aが駄目だと、BもCも駄目に違いない」という推測を下しがちです。その結果、気分が落ち込み、何かをやろうという気持ちが失せてしまいます。一方、健康な時なら、「マイナスが40点あるけれど、プラスも60点ある」、「Aは駄目だが、Bはまあまあで、Cは出来ている」といった考え方、すなわち、ものごとの良い面と悪い面の両方を現実的にとらえる見方が出来ます。
患者さんの感情や行動に影響を及ぼしている極端なとらえ方(歪んだ認知)を、治療者と患者さんが共同で確認していくことが、認知行動療法の第一歩です。最終的に、患者さんが、より現実的で幅広いとらえ方(認知)を自分自身によって選択できるようになることで、必要以上に落ち込んだり、不安になったりするといった不快な感情を軽くして、ご本人が本来持っている力を発揮できることを目指します。
うつ病やパニック障害の場合、認知行動療法で改善した患者さんは、薬で治療した方と比べて、再発することが少ないことがわかっています。また、認知行動療法の効果にも、脳の変化が関わっていることも解明されつつあります。
【出典:e-ヘルスネット】
認知症
認知症は、記憶障害、見当識障害、判断力の低下(中核症状)を引き起こす脳の認知機能障害を指す。この障害が日常生活に支障をきたすようになると認知症と呼ばれる。
認知症とは症候に対する名称であり、種々の原疾患がある。最も多く代表的な疾患はアルツハイマー病である。その他の原疾患としては脳梗塞に引き続いておこる脳血管性認知症、幻視を伴うレビー小体病、前側頭型認知症などがある。アルコール多飲も認知症の代表的な原疾患である(アルコールと認知症の項を参照)。特に大量飲酒者において、ビタミンB1欠乏が合併することでウェルニッケ-コルサコフ症候群(Wernicke-Korsakoff Syndrome)が発症する。この際には脳内で急速に神経細胞障害が生じており、急性期にはけいれんや意識障害から死に至ることがある。慢性期には認知症をきたす。
【出典:e-ヘルスネット】
ネグレクト
幼児・児童・高齢者・障害者などに対し、その保護、世話、養育、介護などを怠り、放任する行為のことをいいます。身体的・精神的・性的虐待とならぶ虐待のひとつであり、日本では特に子どもへのネグレクト、「育児放棄」を指すことが多いようです。近年では高齢者に対して世話・介護を怠るネグレクトも増加しており、それぞれ「児童虐待防止法」(平成12年施行)「高齢者虐待防止法」(平成18施行)にも明確に定義されています。
ネグレクトはその状況により、物理的には問題がないのに保護を放棄する積極的ネグレクトと、知識・経済力の不足や疾患のために保護ができない消極的ネグレクトに分けられますが、基本的には、保護者の意識が対象に向かっていない状態といえます。子どもの場合、成長に必要不可欠な食物を与えない、予防接種や病気の治療を受けさせない、情緒的ケアをしない、1人で長期間放置する、学校へ行かせないなどがあり、幼少時期にこういったネグレクトにさらされた場合、適切な親子関係が築かれないために、将来の人格形成などに重大な影響を及ぼすと言われています。
なお、ネグレクトや虐待を受けている可能性がある子どもを発見した場合、医師と看護師の場合はただちに地域の児童保護局に届けることが義務づけられており、また、された側が負傷・死亡した場合には、ネグレクトをした者が刑法により処罰の対象となります。
【出典:e-ヘルスネット】
ネット自殺
自殺願望のある人が、インターネット上にある自殺系サイトとよばれる掲示板などで仲間を探し、一緒に試みる現象のことです。
インターネット自殺が通常の自殺と違うのは、仲間を募って知らない者同士が企画するという点です。インターネットには、自殺の具体的な方法などをテーマとした「自殺系サイト」が多く存在します。そういったサイトに設置してある掲示板では、自殺願望のある人々が情報交換を行っており、そこで共感した者同士が一緒に行動を起こすことになります。仲間を募ることを目的とした「心中掲示板」の設置や、自殺可能な劇薬の売買なども行われ、社会問題ともなっています。
インターネット自殺は一種の集団自殺であり、生き残った者は「自殺幇助」の罪に問われることがあります。
最近では「自殺予防のサイト」も多く存在し、自殺願望のある人々に対し自殺を思いとどまるよう伝えています。
【出典:e-ヘルスネット】
発達障害(ADHD・LD・PDD)
一般的には、乳幼児から幼児期にかけて、様々な原因で発達の遅れなどの障害がみられるものを言います。発達障害の場合、本人の怠慢や家族のしつけ、環境などが原因ではなく、基本的に脳の機能の障害から起こります。発達障害者支援法(2005年施行)では「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害、その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの」と定義されています。
発達障害の代表的なものとして、広汎性発達障害(PDD)、学習障害(LD)、注意欠陥/多動性障害(AD/HD)があげられますが、同じ診断名でも、知的障害の有無、子供の個性や発達の状況、年齢など、様々は要因によって多様な症状を呈します。正確な診断ができる専門医はごく少数なため、各専門機関への相談が重要です。
【出典:e-ヘルスネット】
パーソナリティ障害
パーソナリティ障害の定義は、「その人の属する文化から期待されるものより著しく偏った内的体験および行動の持続的パターンであり、ほかの精神障害に由来しないもの…」とされています。 (世界保健機構の精神疾患の診断基準(ICD-10)やアメリカ精神医学会の診断基準(DSM-IV-TR 2000)による)。
これを「パーソナリティそのものが病的である」と解釈したり、いわゆる「性格が悪いこと」と混同したりしてはいけません。パーソナリティ障害は、心理学的な意味のパーソナリティとも、一般的な意味の「個性」に近いパーソナリティとも性質が異なるものです。この障害は、治療によって徐々に改善することが期待できる精神疾患です。
パーソナリティ障害にはいくつかのタイプがあり、アメリカ精神医学会の診断基準で10種、世界保健機構の診断基準で8種があげられています。アメリカ精神医学会の診断基準では大きく分けて、次の3つに分類されています。括弧内にそれぞれの特徴を記します。
A群(奇妙で風変わりなタイプ)
妄想性パーソナリティ障害 (広範な不信感や猜疑心が特徴)
統合失調質パーソナリティ障害 (非社交的で他者への関心が乏しいことが特徴)
統合失調型パーソナリティ障害* (会話が風変わりで感情の幅が狭く、しばしば適切さを欠くことが特徴)
B群 (感情的で移り気なタイプ)
境界性パーソナリティ障害 (感情や対人関係の不安定さ、衝動行為が特徴)
自己愛性パーソナリティ障害* (傲慢・尊大な態度を見せ自己評価に強くこだわるのが特徴)
反[非]社会性パーソナリティ障害 (反社会的で衝動的、向こうみずの行動が特徴)
演技性パーソナリティ障害 (他者の注目を集める派手な外見や演技的行動が特徴)
C群 (不安で内向的であることが特徴)
依存性パーソナリティ障害 (他者への過度の依存、孤独に耐えられないことが特徴)
強迫性パーソナリティ障害 (融通性がなく、一定の秩序を保つことへの固執(こだわり)が特徴)
回避性[不安性]パーソナリティ障害 (自己にまつわる不安や緊張が生じやすいことが特徴)
※ICD-10で該当するタイプの名称を大括弧内に示す。*印はICD-10にないもの。なお、ICD-10では、境界性パーソナリティ障害は情緒不安定性パーソナリティ障害の下位分類のひとつである情緒不安定性パーソナリティ障害境界型と位置づけられている。
これらのパーソナリティ障害の共通の特徴としては、発達期から(遅くとも思春期から成人期早期から)その徴候が認められること、認知、感情、衝動コントロール、対人関係といったパーソナリティ機能の広い領域に障害が及んでいること、その徴候が家庭や職場など広い場面で見受けられるなどを挙げることができます。
【出典:みんなのメンタルヘルス】
パニック障害
パニック障害は、100人に1人くらいの割合で起きると言われています。なんの前触れもなく、めまい、動悸、呼吸困難、ふるえなどの自律神経症状にくわえ、激しい不安に襲われる「パニック発作」を繰り返し起こします。さらに、「また、あそこに行ったら発作が起きるにでは」などという恐怖心がふくらみ、発作の起こった場所や状況を避けようとして、生活範囲が制限されてしまう状況に至ってしまいます。医療機関で受診しても、身体的な異常はみとめられません。
最近では、抗うつ剤や抗不安剤などが効果的だという報告がされています。薬物治療と同時に認知・行動療法を用いるとさらに効果が高いことも認められています。
【出典:e-ヘルスネット】
バーンアウト(バーンアウトシンドローム・燃え尽き症候群)
それまで意欲を持って一つのことに没頭していた人が、あたかも燃え尽きたかのように意欲をなくし、社会的に適応できなくなってしまう状態のことをいいます。絶え間ない過度のストレスにより発生し、うつ病の一種とも考えられています。朝起きられない、職場に行きたくない、アルコールの量が増える、イライラが募るなどの症状がみられ、仕事が手につかなくなり、対人関係を避けるようになります。病気に対する抵抗力も低下し、人生に対して悲観的になることから、家庭生活の崩壊や、最悪の場合、自殺や過労死に至ることもあります。
「バーンアウトシンドローム」は精神心理学者のハーバート・フロイデンバーガーが1974年代に初めて用いた造語で、日本語では「燃え尽き症候群」とも呼ばれます。その後、社会心理学者クリスティーナ・マスラークが「情緒的消耗感・脱人格化・個人的達成感の低下」から重傷度を判定するMBI(Maslach Burnout Inventory)を考案しました。
元々は医療や福祉、教師などの対人サービス業に従事する人に多いとされてきましたが、現在ではさまざまな職種・業種に見られます。また、スポーツの分野でもオーバートレーニング症候群などの慢性疲労状態と密接な関係があると考えられています。
【出典:e-ヘルスネット】
PTSD(心的外傷後ストレス障害)
PTSDとは災害や事故、犯罪、戦争などの強烈な非日常体験、DVや児童虐待などの近親者を主とする人間関係内における傷害体験など、人間本来の想像を超えた体験がきっかけとなって、脳が生理的な変化を起こし、精神障害を引き起こすことです。幼児などの脳の成長過程でそのような体験をすると脳の発育に障害を引き起こすことが判っており、成人の場合も、検査で判別が出来るかどうかに関わらず何らかの機能障害が生じると考えられております。
脳の機能障害によって起こるため、意識的なコントロールが難しく治療は非常に難しくなります。
症状として、代表的なものが3つ挙げられます。
・フラッシュバック
事故・災害などの体験を突然鮮明に思い出し追体験する
・回避行動
原因となった出来事・人物に関する事物を回避したり、記憶の呼び起こしを回避する
・覚醒亢進
ささいな刺激にも過敏反応する イライラや不安感 注意力散漫 感情のたかぶり
回避行動が過剰になると、悲しみなどの苦痛から逃れるために心理的な機能を低下させて抑うつ状態になることがあります。
治療方法としては、薬物治療による精神的な安定を図った上で、自己の体験を自由に語らせるナラティブセラピーが主流となっています。
【出典:e-ヘルスネット】
広場恐怖
広場恐怖とはパニック障害の際にパニック発作をくりかえすうち、発作のない時に現れてくる症状の1つです。
そこに行くと発作が起きそうな気がする、苦手な場所はありますか
発作が起きた時、そこから逃れられないのではないか、助けが得られないのではないか、恥をかくのではないか、と思える苦手な場所ができて、その場所や状況を避けるようになります。これを「広場恐怖」といいます。
苦手な場所は広場とは限りません。一人での外出、電車に乗る、美容院にいくなど、人によって恐怖を感じる場所は様々です。広場恐怖以外に、外出恐怖、空間恐怖ということもあります。
広場恐怖が強くなると仕事や日常生活ができなくなり、また引きこもりがちになるので友達との人間関係にも影響が出てきます。一人で外出できなくなるので、人に頼っている自分自身を情けなく思う気持ちも強まっていきます。広場恐怖をともなわないパニック障害もありますが、多くの場合広場恐怖がみられます。
【出典:みんなのメンタルヘルス】
不安障害(不安神経症)
元々正常な反応であるはずの不安が、日常生活にも支障を来たすほど強く長く続いたり頻繁に起こるようになり、それと共に動悸や呼吸困難、めまい、不眠、イライラなどの不安発作(パニック発作)が起こることをいいます。
不安障害には、社会性不安障害、全般性不安障害、パニック障害、心的外傷後ストレス症候群(PTSD)など、いろいろな症状が含まれます。また、障害が起こる周期や時間、強さも様々です。
原因として、ストレスに対する反応が不適切な場合や、遺伝、体の異常や薬の使用などが考えられています。
症状は個人差が大きく、また、精神的な障害との区別も必要なので、治療は個々の患者の症状を基にして実施されます。治療法も、薬物療法や認知療法、行動療法などそれぞれ異なるため、専門医の診断が必要です。
【出典:e-ヘルスネット】
不眠症
不眠症とは眠りたいという意思があるにもかかわらず、睡眠時間が短く、眠りが浅くなり身体や精神に不調を来す神経症で、睡眠障害の一つです。
症状としては下記の4つに分けられます。
・入眠障害:寝付きが悪い
・中途覚醒:眠りが浅く途中で何度も起きてしまう
・早朝覚醒:早朝に目が覚めてしまいそれ以降眠れなくなる
・熟眠障害:ある程度の時間寝ているのにも関わらずぐっすり寝たという感じが得られない
不眠の原因はかゆみ・痛み・発熱など身体的な原因によるもの、不規則な生活によるもの、ストレスや精神疾患による覚醒亢進、クスリの副作用などさまざまで、原因に応じた対処が必要です。
治療は睡眠導入剤や精神安定剤による薬物治療とともに睡眠前に神経を高ぶらせる行動をとらない(運動・喫煙など)ことや太陽光を浴びるなどの非薬物療法を取入れます。
不眠が続くと不眠への恐怖が生じ、無意味な緊張や睡眠する際の環境への過剰なこだわりが、さらなる不眠の原因を生む悪循環に陥りやすいので、眠くなるまで寝ないなど病気と冷静に付き合う事も必要です。
【出典:e-ヘルスネット】
メンタルヘルス
メンタルヘルスとはこころの健康を保つことです。メンタルヘルスの維持を企業と個人で考えた場合、企業においてはEAP(従業員支援プログラム)という手段を作ることによって行われます。個人のメンタルヘルスの場合は、ストレス耐性(ストレスを受け流す柔軟性と受け止める強さ)を高めること、すなわちストレスマネジメントが最も重要な課題です。
ストレスの状況を把握出来るチェックシート(書籍やインターネットのサイトにあります)などを利用して、現在の自分のストレスの大きさ、原因などを客観的に把握して、仕事の内容を見直したり、精神的な疲労の予測を行うことが大切です。
このストレスチェックを定期的に行い記録することで、うつ病などの精神疾患になった際に、その過程や状況を把握することができ、医師に相談する際に役に立ったり、自分が疾患になる際のパターンを分析し把握することで、再発を予防することの助けになります。 精神疾患の早期発見と自分にあった予防方法を確立することはストレス耐性を高め、メンタルヘルスの大きな武器となります。
【出典:e-ヘルスネット】
薬物依存
薬物依存とは薬物の摂取で快感や高揚感を伴う刺激を体験した者が、それを再び求める抑えがたい欲求が生まれて、その刺激がないと不快な精神的・身体的症状を生じる状態のことをいいます。
覚醒剤や麻薬・向精神薬、大麻などによる依存のみではなく、広い意味では、シンナー・睡眠薬・抗不安薬など、さらに進んでアルコール(酒)やニコチン(たばこ)なども対象とすることがあります。
依存の症状には精神依存と身体依存の二つに分けられます。
精神依存は強い欲求のためその薬物の使用を意志でコントロールできない状態のことで、ニコチン依存の人が煙草を吸えないとイライラするのがこの症状です。
身体依存は身体的異常(離脱症状)を生じる状態のことで、アルコール依存の人がアルコールが抜けて来ると手が震えてくるのがこの症状です。
加えて薬物依存の大きな要素の一つに耐性の形成があります。連用するうちに効き目が出なくなり、使用量が増えていくことです。覚醒剤などの多くが耐性の形成が早く、依存症となる量まで素早く到達してしまいます。好奇心から少量の使用なら安全と思って使用すると耐性がすぐ出来て、使用量が意思ではコントロール出来なくなってしまうことが、覚醒剤が規制されている理由の一つです。
薬物依存が形成された患者は薬物を得る事のみに執着し、他の社会的責務を容易に放棄してしまうために社会生活が送れなくなることが問題となっています。
【出典:e-ヘルスネット】
臨床心理士
患者や相談者に心理学的な援助や判定を行い、医師の指示のもと精神療法やカウンセリングを実施する者。
近年増加している心の問題について、その解決をはかるために心理学の知識や技法を用いて専門的な援助を与える「心の専門家」を言います。カウンセリング(心理相談)や各種療法だけでなく、心の環境調整を行う地域援助といった働きかけなども行うことがあります。その活動の領域は、精神科病院や精神科クリニックなどの医療機関だけでなく、児童相談所などの福祉関係機関、少年鑑別所などの行政機関、学校などの教育関係機関、さらに企業、カウンセリングセンターなど幅広い分野に渡ります。
臨床心理士は、1988年に設立された日本臨床心理士資格認定協会が実施する資格試験に合格し、認定された人がなることができます。2007年より、臨床心理士資格試験の受験資格として、第1種指定大学院を修了するか、第2種指定大学院を修了してから1年以上の臨床経験を経ることが必須となりました。臨床心理士資格は、まだ国家資格としては確立されていませんが、民間資格である心理関係の資格の中では最も知られているものです。
【出典:e-ヘルスネット】
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